不感温浴を極める。

不感温浴って聞いたことありますか?
不感だから体温に近く感じない温度のお風呂ですよね。
そのまま直訳しただけですが、実は大正解なんです。

これで話が終わっては温泉ソムリエの意味がないので、もう少し詳しくお話します。
「不感温浴」とは34~37℃の温度帯のお風呂の事を言います。

この水温域に入浴すると、体温に近いのでエネルギーの消費量がもっとも低くなり、体に負担がすくなく、いくらでも長湯が出来てしまいます。
更に、脈拍・血圧・呼吸に殆ど影響を与えないので、心疾患のある人でも心配なく入浴できます。
通常、30分~2時間くらい入浴します。鎮静作用があり、おもに精神障害、高血圧、不眠症などに利用されます。
浮遊感や解放感を存分に感じる事が出来る為、副交感神経が刺激され、ゆったりした気分になれます。
こんな訳で、不眠症やうつ病の人には効果が高いと言われています。

全国でも有名な不感温浴の温泉は私が最近行った山形県の広河原温泉 間欠泉も不感温帯の温泉でした。
新潟県で有名なのは、栃尾又温泉です。
ここは大変貴重な放射能泉+不感温ですからもの凄く貴重です。
そして九州大分の長湯温泉のラムネ温泉館も不感温浴でした。
ここも、体に銀色の泡が付くほど天然では大変貴重な高濃度の炭酸泉+不感温の温泉でした。

こうして考えると天然温泉の不感温浴って貴重温泉ばかり・・・・・
だって広河原温泉は日本でお風呂に入れる間欠泉はここしかありませんし、栃尾又温泉はこれまた大変貴重な放射能泉だし、九州の長湯温泉のラムネ温泉館は超高濃度の炭酸泉です。
天然炭酸泉としては日本でもトップクラスの、ここも非常に貴重な温泉なのです。
では、不感温の温泉って貴重温泉とっセットになっているのかというとそうでもないのです。

実は不感温帯の温泉は全国のも沢山あります。
例えば十日町の下条にあって現在は閉館した「みよしの湯」は不感温帯の温泉でしたが、湯船に供給する際は42~43℃に加温して供給していました。本当は大量に不感温の温泉があったので、源泉かけ流し不感温の湯船も欲しかったと思っています。

このように、実際は加温して提供しているので数が少ないように見えてしまうのです。

そこで当館がやってしまいます。
7月8日(月)~7月11(木)の平日の4日間露天風呂を不感温帯にします。
長く温泉に入ると、その分皮膚から温泉の有効成分が吸収され、体には良い効果が期待できます。
不感温帯の松之山温泉は史上初めてですから、皆さんも楽しみにしていてくださいね。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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