2017.10.31(火)
実は北朝鮮よりリスク度は高いCO2上昇がヤバい!
何気ないニュースを昨日目にしました。
それはWMOが大気中のCO2濃度の更新を発表したようです、内容は次の通りです。
CO2濃度が過去最高を記録したって!、今日はこの環境問題について考えてみたいと思います。
出来るだけ簡単に書きましたが、グラフとか苦手だし、面倒だと思わないで大事な事なので、一読してね。
過去からCO2濃度は?
出典 JCCCAのホームページより
1800年代にヨーロッパで起きた産業革命以降急激に大気中のCO2濃度が上昇していることがお分かりいただけると思います。
では最近のCO2の変化はどうなっているか?だいぶ対策しているので、少し減っているんでしょうかね↓
出典 気象庁ホームページより
ヤバいじゃん、全然上昇スピードは弱まっていませんよね。
人類は環境破壊につながるCO2濃度を抑えようと、国際的に協力して対策していますが、全く効果が出ていないという現実です。
これが深刻な問題なんです。
ちなみに排出国別にみると、世界一CO2を排出している国は中国で、その次がアメリカです。
なんか対策に消極的な国と一致していますよね。
それが経済に与える影響が大きいという事でしょう!
つまり、この問題は建前だけでは進まない深刻な問題だって事です。
CO2が増える最大のリスク
大気中のCO2が上昇すると、地球の温暖化が一が一番のリスクですね。
ではCO2濃度が上昇するとどの位気温が上昇するの西暦2100年のシュミレーションは?↓
驚かすつもりはありませんが、このまま行くと西暦2100には地球の平均気温が1.1℃~6.4℃上昇するって予測ですが・・・・
これは、今から10年くらい前にICPPが予想したグラフですが、ここからすでに地球の平均気温は1℃近く上昇しています。
つまり、このまま上昇しない?と考えるのは虫が良すぎると思いませんか?そうなると最悪のシナリオに向けてすすんでいると考えた方が良いでしょう?
他には地球温暖化するとどんな影響が?
平均気温が上昇すると、例えば新潟県が沖縄の常夏の気象になるだけの影響ではありません。
今考えられている事は
①北極や南極、或いは氷河の氷が解けて海水面が上昇する。
アジア太平洋地域の島々が水没する問題もありますが、日本は周りがすべて海岸です。
海水面上昇で、護岸を全部見直す必要が出てきます。
また、水没する地域もかなり出てくると予想されています。
②現在絶滅の危機にさらされている生物は、ますます追い詰められ、さらに絶滅に近づきます。
激しい環境変化で絶滅する動植物が加速的に増えてくると予想されています。
加速する動植物の絶滅
③マラリアなど熱帯性の感染症の発生範囲が広がります。
日本でも、熱帯性の病気熱帯性の蚊による媒体でデング熱が和田になりましたが、今後はマラリアなども日本で発生する時代がすぐそこまで来ていると思います。
これは熱帯性のネッタイシマカやヒトスジシマカが日本に定着して媒体していると言われています。
他にも熱帯性の毒蜘蛛やヒアリなどの危険動物の定着が続々と報告されています。
④)降雨パターンが大きく変わり、内陸部では乾燥化が進み、熱帯地域では台風、ハリケーン、サイクロンといった熱帯性の低気圧が猛威を振るい、洪水や高潮などの被害が多くなります。
これも実感ですよね。
100年ぶりの大雨とか50年に一度の異常気象と言ったニュースが毎年のように出現しています。
⑤気候の変化に加えて、病害虫の増加で穀物生産が大幅に減少し、
世界的に深刻な食糧難を招く恐れがあります。
当然農産物の減収が予想されています。
特に世界の穀物地帯が異常気象で大幅減収だと世界的に大きな影響を受けますよね。
CO2濃度が増える影響は計り知れません。
実は他にこんな懸念もあります↓
CO2が増加すると、気温が上昇するリスクだけではありません。
こんな発表もあります。
大気中の CO2濃度が 450ppm に達する頃までには、極域の広い範囲で石灰殻をもつ主要な海洋生物の殻が溶けだすようになると予測されている。
CO2 濃度が 560ppm の水準になると、サンゴの石灰化率が 3 分の 1 以下にまで低下するであろう。
しかし、そうなる前に、多くのサンゴ礁でその形成速度が低下し、もはやサンゴ礁を維持できない状況になるだろうと予測される。
現地観測においても、石灰殻をもつ主要な海洋生物のなかに、酸性化の影響がすでに現れているものがあると指摘されている。
出典:大気 CO2の海洋吸収と生態系への影響 リストファー・サーバイン博士
簡単に言うと、大気中のCO2が上昇すると、海水に溶け込み炭酸となり、海水を極端に酸性化する結果、サンゴや貝なの石灰殻をもつ生物に多大な影響を及ぼす懸念があるって事だと思います。
簡単に言うと、サンゴは絶滅し貝類もいなくなるって事ですよね。
それって、現在のサンゴの白化や死滅化の延長って事!
ヤバい!!!!
更にCO2の上昇速度は衰えていません。
世界気象機関(WMO)は30日、地球温暖化に及ぼす影響が最も大きいとされる二酸化炭素(CO2)の大気中の世界平均濃度が2016年に403.3ppm(一ppmは百万分の一)となり、過去最高を更新したと発表した。
なんだ、大した事ないじゃんと思われるかもしれませんが、僕には衝撃的なニュースでした。
何で?2016年のデータなの?と思うかもしれませんが、CO2濃度って季節によって変動するんですね。
例えば夏は植物の活動が活発になりCO2濃度が下がります。
逆に冬はその逆でCO2濃度が上がります。
毎年ギザギザのグラフになる感じですね。
その季節変動を世界中の定点観測点の平均なので時間がかかるのだと思います。
まとめ
お分かりいただいたでしょうか?
色々賛否はありますが、現在はCO2や他の温暖化ガスの上昇が地球温暖化の原因で、特にCO2が一番の原因ってのは科学者の定説になりつつあります。
現在は最悪の事態CO2濃度が上昇しています。
西暦1800以降は大気中のCO2濃度は280㏙だったんです。
それが現在400㏙超えになってしまいました。
それが地球の平均気温を1℃近く上昇させていると言われていますが、怖い話は、例えば現在よりCO2濃度が上昇しなくても、100年程度は気温上昇が続くと言われています。
怖い話でしょ。
それが上昇率を弱めないで年々上昇しているのです。
更に怖い話です。
この影響は、来年とかすぐ現れるわけではありませんが、10年後は確実に現れます。
このリスクは人類にや地球の動植物にとって北朝鮮リスクよりはるかに高いと思いますが、あなたはどう思います?
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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