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冬の脅威!?入浴事故を起こさないために……

暑い季節が過ぎ、寒くなってくると怖いのがお風呂での事故です。
皆さん、一年でどのくらいの方が入浴事故で亡くなられていると思いますか?実は、交通事故で命を落とされる方の数倍も多いのです。それも、お風呂の中と外で気温差の大きい冬場が特に多いです。
今回はそんな事故を起こさないための工夫や気を付けなければならないことのお話です。

★どんな行動が危険につながるか

一例をあげると、急に湯船の中に全身を浸けることや、泥酔した状態での入浴などが危険です。何故かというと、体が触れている温度が急に上がり血圧や体温も上昇すると、脳卒中や心臓発作などが起こる引き金になりかねません。また、飲酒時に入浴すると血液循環が良くなり、それと共にアルコールも全身を巡ってしまうため酔いが深まってしまう恐れがあります。そうなると、ふらついて転んで頭を打ってしまったり、気を失って湯船でおぼれてしまったり……なんて可能性もあります。

★危険を回避するために

このような事故を起こさないためには、様々な工夫が出来ます。その一例を紹介します。

① 自宅のお風呂に浸かる時でもかけ湯をする。

先月号も紹介させていただきましたが、かけ湯で徐々にお湯の温度に慣らしていけばリスクの回避につながります。

② 特に心臓や血管の弱い方は、「一番風呂」を避ける。

一番風呂が好きな方もいらっしゃいますが、実は湯船と風呂場の温度差が一番大きいので結構危険です。二番目以降に入るなら、前の人が使った時のシャワーや湯船からの湯気で風呂場内が温まるので危険度は下がります。

③ 多く飲酒したときはシャワーのみで済ませるようにする。

上記のように酒酔い状態での入浴は危険です。酔いが醒めてから入浴する、また、どうしても洗いたいときはシャワーのみで済ませた方が良いでしょう。あまり酔っている感覚がなくとも、入浴してアルコールがまわってふらふらとしてしまう可能性があります。

他にも様々な工夫ができると思います(入浴する数分前に温かいお茶を飲んで温まってから入る、など)。少しの工夫で安全にゆったりとお風呂を利用しましょう!

ナステビュウ湯の山 温泉ソムリエ 布施 紗利奈

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