2014.11.13(木)
入浴事故の主な原因のヒートショックを考える。
こんにちは、今日は北風が吹き荒れ、寒い日になりました。
これから、気になるのが高齢者を中心にした入浴事故です。
以前も紹介しましたが、入浴事故で無くなる方は、交通事故で無くなる方の2倍もあると言うデータもあります。
また、十日町でも毎年大変多くの方が、お風呂で亡くなっています。
今回は、この入浴事故を防ぐにはどうしたら良いか、山形の庄内保健所が作った動画の内容を中心に解説してみたいと思います。
今回はヒートショック(温度差の刺激)を柔らることについて解説します。
冬、茶の間ではヒーターやコタツ、ストーブで平均22℃から25℃位になっています。
ここに長時間いるので、体はこの温度に慣れています。
そして、お風呂に入ろうと脱衣所に移動すると、脱衣所まで暖房している家庭は少ないので、そこは厳寒期では10℃以下にもなっているケースも多いです。
短い間だから、我慢してそこで服を脱いで裸になります。
すると、体温は一気に下がり、体の表面は冷え切ってしまい、サブイボなどが出来、毛細血管もぎゅーっと狭くなってしまいます。
冬は寒いので、湯温を上げている家庭が多いのです。
特に高齢者は熱めが好きなので、43℃位にお風呂を調整してしまいます。
この温度差に高齢者は付いていけないのです。
だってお部屋23℃⇒-13℃⇒脱衣所10℃⇒+33℃⇒お風呂43℃の温度差があるのです。
特に脱衣所で冷えた体で、熱い湯にいきなり入ると、身体をいきなり冷やした為に毛細血管が委縮しているところに、熱いお風呂の熱刺激を与えると、体は防御反応で一時的にさらに毛細血管が委縮するのだそうです。
その間の血圧は急上昇して、しばらくすると、体が温まり今度は毛細血管が一気に広がり、上がりきった血圧が一気に下がるのだそうです。
ヒートショックも問題なのですが、それに伴う血圧の変化が問題なのです。
ですから、冬はこの温度変化を最小にするようにして、お風呂に入ります。
それには、
- 脱衣所の室温を上げる工夫をする。
- お風呂の温度を41℃に調整する、また、お風呂に温度計を用意して常に測ってみる。
- かけ湯する、半身浴をして慣れてから全身浴に移行するなど、体を徐々に慣らして入る。
- 長湯などしないように、お風呂に時計を設置する。
- 時間を決めて、お風呂に入る。家族はお風呂が長いと感じたら、声を掛ける。
など、対策すだけでかなりの数の入浴事故が防げると思います。
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今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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