危機的状況でも大切な事があります。

ナステビュウ湯の山は1年3カ月休業して、今年の7月28日に再オープンしたけれど順調なの?
それとも、まだまだ本調子じゃないの?
一昨日でまる三か月経過しました。
今から考えると再営業した直後の8月は悲惨でした。
年間で一番の繁忙期の8月14日と8月15日に電気系のトラブルで温泉ポンプがストップして館内に温泉が来ないという事態が数時間続きました。

ボロボロと言った状況でしたが、ここで掴んだことがあります。
当館を営業するには電気、水道、温泉が必要ですが、電気と水道は絶対必要ですが、温泉が無くても営業できます。

これから冬になると、温泉がないと2Fの暖房が出来なくなる事態も起きますが1Fは問題なく営業できます。

実際、8月14日と8月15日は入館料無料にして施設を開放しました。
お風呂も朝は営業できていたので、お風呂には温泉が満ちていました。
だから温くても良い人はお風呂もどうぞって感じで開放していました。

14日は危機的状況で色々考えました。
そこでお客様の立場で考えると、遠くから当館が良くて来てくれたお客もおいでです。
いきなり故障してしまったので、仕方ないと言えば仕方ないのですが、果たして休館して良いのでしょうか?
お客様の気持ちはどうなるんでしょうか?

先ほども言った通り、館内に電気は来ているので冷房も使える、水道は来ているので、ボイラーでお湯も出来る。
そうなると体を洗う事も出来るし、お風呂も温泉を使わなければ出来るわけです。
最低限の機能は発揮できるので、施設を無料開放しました。
電気代、ボイラーの燃料、水道代は仕方ないです。

今まで入館していたお客様にも、返金はせず、希望者には次回の入館が出来る回数券を配りました。
ここで難しいのです、もうすでにお風呂に入って帰る前に休んでいる人もいるし、まだお風呂に入ろうとしている方もいます。
だから、希望者全員に次回入館でき、期限が無い回数券1回分をお配りました。
これはあくまでも自己申告でフロントでお配りしました。

スタッフも来たお客様に説明して、お詫びするという仕事が増えて大変なんです。

僕は、ここでスタッフはお客様の気持ちを学んでくれたと考えています。
ああ、お客様はこんな気持ちで当館に来てくれるのだと感じてくれたと思うのです。
そこで、温めてお客様の大切さを学んでくれたと思います。

多分、平常の営業を行っていたら『今日は忙しかったな~』で終わったと思います。

そして、お客様も『ナステビュウ湯の山は出来る事を全力でやってくれている』と感じてくれたに違いありません。
来た直後は「なんだよ!」と思ったかもしれません。

しかし、次第に事情を知ってくれれば、内容は理解してくれたと思います。
不可抗力の不測の事態でも、投げないで全力でやってもらっているという事が伝われば良いのです。

その事が伝わらない方もおいでしょうが、私はそれはそれで仕方ないと思っています。

結果的ですが、良いお客様が残ってくれたと思えるのです。

さらに、最悪の危機の時にはどうすれば良いか?考えるきっかけを頂きました。
これからは自噴ではなく、源泉ポンプで温泉を汲み上げています。
当然停電もあります。
源泉ポンプの故障という事態も起こりえます。
リスクは今までより高まります。
そうなった時どう対応するか学ばせて頂いたよいきかいだったと思います。

日本の諺に「雨降って地固まる。」と言う諺がありますが、まさにそうなんです。
色々な危機は、私たちを成長させてくれる糧でもあるのです。
そんな中でも、自分の事でいっぱいいっぱいでしょうが、相手のお客様はどう考えるか?
他に与える影響はどうなるか?
考える事が出来、対応することが出来れば人間としての成長も出来ると思うのです。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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