2026.2.10(火)
日本の半導体産業の要 ラピタスについて。
日本人で「ラピダス」と言って、
「???? 何それ、新しいナタデココに続くデザート?」
と思った方、かなりズレています(笑)。
興味のない人には分からないのも無理はありません。
ラピダス(Rapidus)とは、北海道に建設中の最先端半導体製造企業です。
「2ナノメートル世代」という世界最先端のロジック半導体を、国内で量産することを目指す国家プロジェクトで、日本の半導体自給率や経済安全保障を強化する狙いがあります。
かつて日本は世界の半導体をリードしていましたが、現在は台湾・韓国勢に大きく水をあけられ、製造分野では存在感が薄れてしまいました。
その日本の半導体産業を、もう一度立て直そうというのがラピダスです。
世界から見れば
「40ナノ世代すら量産できていない国が、いきなり最先端の2ナノ? 無理だろう」
と思われているのが正直なところでしょう。
ただし、日本にはまだ強みがあります。
半導体の材料では信越化学、
製造装置では東京エレクトロンなど、
「この会社がなければ最先端半導体は作れない」という企業が数多く存在します。
つまり、作るだけなら、決して無謀な挑戦というわけではありません。
巨額すぎる投資額
問題はお金です。
最先端の2ナノ半導体を量産するには、約5兆円規模の投資が必要と言われています。
とてつもない金額です。
日本を代表するトヨタ自動車の年間純利益とほぼ同じ規模と考えると、少しイメージしやすいかもしれません。
現在、政府からの支援はすでに1兆円超。
2026年頃までに3兆円規模に拡大する見込みです。
これに金融機関の融資や民間企業の出資を加え、総額5兆円規模を調達する計画とされています。
ラピダスのスケジュール
-
2025年4月頃:試作ライン(パイロットライン)が稼働
-
2027年度後半:量産開始を目指す
ただし、課題は山積みです。
ラピダスはTSMCと同じ**ファウンドリ(Foundry)**を目指しています。
ファウンドリとは、自社で設計は行わず、依頼された半導体を製造する専門会社です。
重要なのは「作れるか」ではありません。
本当の勝負は歩留まり率です。
歩留まり率とは、作った半導体のうち、製品として使える割合のこと。
一般に80%前後あれば、ビジネスとして成り立つと言われています。
実際、サムスンも最先端半導体は作れていますが、歩留まりが低く、採算が取れていないと指摘されています。
ラピダスがこの水準を達成できるかが最大のポイントです。
もう一つの課題は、
「ラピダスに製造を任せたい」という顧客が本当に現れるかという点です。
ラピダスの勝ち筋は?
TSMCに1〜2年遅れる中で、本当に注文は来るのか。
これに対し、小池社長は次のように説明しています。
ラピダスの強みは
-
小ロット対応
-
短納期(従来の1/2〜1/3)
通常、最先端半導体は「大量ロット・長納期」が前提ですが、
ラピダスは「少量でも、早く作る」ことを売りにしています。
他社と真正面から競争しないニッチな需要を狙うことで、
十分な商機があるという考え方です。
さらに、2ナノの次となる1.4ナノ世代を生産する第2工場構想もすでに語られています。
正直なところ、
「まだ2ナノすら量産していないのに、もう次?」
と感じるのが普通でしょう。
また何兆円もかかるはずです。
ただ逆に言えば、
2ナノ量産に一定の手応えがあるからこそ、次の構想が出てきているとも考えられます。
私には、一か八かのギャンブルのようにも見えますが……
それは、気のせいでしょうか?
最後に私は半導体の専門家でも、その方面に明るいわけでもありません。
ただ、気になるのでその方面のニュースは見逃さなようにしているだけの一般人ですので、内容も間違があるかもしれません。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
このブログはBlogランキングに参加しています。
バナーをクリックして応援いただけると嬉しいです!

