2025.9.3(水)
半導体→未来の投資はリスクも大きい。
今日は面白くない話を書きます。
最近YouTubeを見ていると、日本の半導体会社「ラピタス」が2ナノ半導体の試作に成功したというニュースが流れていました。
私の知識はほぼYouTubeからのものですので、あらかじめその点はご了承ください。
「やった!」と思われた日本人も多かったと思いますが、2ナノの最新半導体を量産するというゴールからすると、富士山登山で言えばまだ2合目か3合目に過ぎないそうです。
これから量産に向けて、さまざまな課題があるようです。
たとえば「歩留まり率の向上」があります。世界で量産化のめどが立っているのは台湾のTSMCだけと言われています。この会社はファウンドリー(Foundry)形式で運営しています。
ではファウンドリーとは何か。端的に言えば、IT機器や家電製品、自動車などの頭脳となる半導体チップの製造を、他社からの委託で請け負う製造専業の半導体メーカーのことです。
さらに課題となるのは、半導体が実際にできても「顧客を獲得できるか」という問題です。現在、有力な顧客(AppleやNVIDIA)はほとんどTSMCが押さえています。
ラピタスもファウンドリーを目指す会社です。他に2ナノ半導体の試作に成功しているのは韓国のサムスン電子やインテルですが、歩留まり率が5割以下と低く、商業生産するにはコストが合わない状況だと言われています。
そもそもラピタスは2027年に2ナノ半導体の商業生産を目指しています。ゼロからスタートしたラピタスの開発スピードには、世界も驚いているそうです。
「ラピタス(Rapidus)」とはラテン語に由来し、「速い」「急速な」「力強く流れる」という意味を持つとされています。まだ登山で言えば2~3合目ですが、これからが本番です。
その一つが費用面です。2ナノ半導体の生産までには、4兆~5兆円が必要とされています。現在までにラピタスに投入された資金は2兆円弱で、巨額ではありますが、まだ半分以下にすぎません。
この資金の多くは税金です。巨額を投入しても価値があるのか? 投資して成功するのかどうか分からない——そのジレンマとの戦いが待っています。
この大きな課題を乗り越えられるかが今後の焦点です。
私たちは、成功するかどうかは分からないけれども、「これを成功させなければ日本の未来はない」という気持ちで応援するしかないと思いました。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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