私たちは、苦境に立たされているのではない、学んでいるんだ。

昨日は、金曜日でスタッフ全員集まる日です。
全員って言っても4人しかいませんが!
その時色々話をさせてもらいました。
多分スタッフはまた社長の長話が始まったと思ったに違いありません(笑)
こらえてくれ、これも仕事の一環だ!(笑)

現在当社は生物で例えたら、仮死状態です。
死んでもいませんし、活動してもいません。

ちょうど冬眠状態と言っていいでしょう。

勿論こうなった理由は、今年の5月に自家源泉の井戸の温泉が急に自噴しなくなった事によります。

今から20数年前に開発した温泉井戸ですが、当時は毎分200リッター以上自噴していた優秀な温泉井戸でした。

最近でも毎分150ℓ程度自噴していたことが確認されています。
それがなぜ急激にゼロになったのでしょうか?
本当の原因は分かりませんが、自噴エネルギーのメタンガスが無くなって自噴できなくなったようです。

後は温泉ポンプを井戸の中に設置して汲み上げれば、従来のように営業できる予定です。

ここで第一の難関は温泉法です。
温泉法の規定で、従来の源泉井戸でも、ポンプ等で汲み上げる(動力汲み上げ)の場合は許可が必要なのです。

ここに難関がありました。
指定された検査を経て、許可を申請して、温泉審議会の了解を取らないといけないのです。

そこまでの時間は、5月から11月29日までの間約7か月掛かりました。
現在第一難関を何とか突破しました。

しかし、高温の更に成分の濃い松之山温泉です。
今度はその温泉を汲み上げる特殊ポンプの手配が必要です。

それを汲み上げる能力のあるポンプはなかなか見つかりませんでした。ようやく特殊なポンプにたどり着き、現在発注中です。
それが、いつ手元に届くか現在連絡待ちです。
かなり時間を要すとの事前告知もありますが、現在は正確な日時を確認中です。
なんせ製作は海の向こうなので、意思疎通も時間がかかるのです。
このポンプが手配できて第二難関突破です。

さらに、現地の工事があります。
ポンプを設置して無事温泉を安定的に汲み上げられる施設を構築する事と、老朽化した一部の施設を補修する事、配管を長い間使用していません破損しているかもしれませんので整備してお風呂まで安定した温泉を供給できるように整備するのが第三難関になります。

これで万歳と言う訳には行きません。
その後は、離職したスタッフの再確保、足が遠のいたお客さまをどうやって呼び戻すか…運営資金の確保などなどの難問が待っています。

なぜ我々はこんな幾重のも難関を課せられるのでしょうか?
そう考えると不利尽さを恨みたい気分になります。

でも、現在私たちは学んでいるんだと考えたらどうでしょうか?
このヘヴィー級の難問を突破する勇気や、辛抱強さ、そしてそれに立ち向かう知恵を学んでいるのではないでしょうか?

こんな幾重の難問を打開するより、これを放り出して、精算するのは簡単かもしれません。

しかし私たちには、今でも再開を信じて待っていてくれる多くのお客様や、地元の熱望。

そしてグループ企業の協力と言う強い味方がいます。

今放り出しても、長い生涯には形を変え、同じような試練を神は用意しているのだと思うのです。

だから今は試練を超えているのではなく、その試練に対応する知恵や方法を学んでいるのだと考えるようにしています。

まだ克服したわけではありませんが、その方法や打開できる知恵はアルルと信じていますし、それは今後必ず役立ってくるはずです。

今やらなくてはならない事は、全力で出来るだけの事をやる事だと思うのです。

今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。

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