2016.5.20(金)
リニューアルして綺麗にしても、お客様は増えない。
ある施設の入館者数の移行
これは、ある新潟県の公共系の日帰り温泉の入館者のグラフです。
僕は良くこのグラフを使うのですが、何故かと言うと公共系の見本みたいな減り方をしているからです。
この施設平成5年にポープンして、3年後に入荷者28万人を記録しました。
その後少しづつ入館者が減り、平成23年にはピークの約半分の14万8千人になりました。
これってピークの年が平成7年ですから16年後が平成23年になるわけですが、平均ナンパーセントお客様が減ると16年後はピークの約半分になるでしょうか?
正解は大よそ4パーセント毎年減り続けるとこうなります。
そこで大規模なリニューアルを考えるのですが!
普通は12~3年たった段階でピークより4割もお客様が減ったので、大規模なリニューアルをして、お客様を呼び戻そうとします。
でもそれが失敗のもとなのです。
そんな事をしても、一時的にはお客様は増えても、またすぐに減ってしまいます。
それも、某公共系の施設が証明しています。
その某施設は数億かけて、リニューアルしましたが施設もあまり変わり映えせず、結局2年~3年後には、ほぼ以前と同じお客様になってしまいました。
施設側としては、期待外れのリニューアルだったわけです。
ではなぜそうなったのでしょか?
それは、施設そのものの魅力が増していないから=価値が増していないから。
だと思うのです。
消費行動の超基本は 商品の価値に対価のお金を払うわけでしょ。
だったら、価値が上がっていなければ、消費行動も上がりません。
施設運営者の皆さん、施設の価値を上げるように努力しましょう。
当館の場合は?
最近当館も露天風呂をリニューアルしました。
お客様にしてみれば、どんなに良くなるのかすごく期待していたと思います。
それは、お客様の期待は、奇麗でカッコいい露天風呂を考えているからなんですね。
所が施設の露天風呂リニューアルのの目的は、老朽化に伴う管理費の増大と、老朽化のリスクの軽減が一番の問題でした。
岩と岩を固めていたモルタルも劣化して、ぼろぼろの箇所も出だしました。
このままだと、大量漏水も目前だと思われました。
そこでリニューアルを決意しました。
最大の目的は管理しやすさと、居心地の良さの追求でした。
つまり管理しやすく作ると、管理費が減り、ランニングコストも安くなるわです。
目的が違うので、お客様にしてみれば、もっとこうしたほうが良かったのに、と失望される方も出てきますよね。
ですから、当館の目的は管理の容易さもあり、お客様の増大のためのリニューアルではありませんでした。
一つ大誤算は、予算を大幅にオーバーしてしまった事ですね。
ホームページも同じです。
ホームページも大金を叩いて、大幅リニューアルしてカッコよいホームページにしても、見にくるお客様はあまり増えす、当然リアルのお客様もそれほど増えません。
やはり、大事なのはコンテンツで、どれだけお客様の役に立てる情報を載せられるか、お客様の求めている情報を発信できるかだと思うのです。
ホームページのリニューアルを考えている事業者の方、もう一度見直してみてください・・・・・って当館もだ(笑)
だいぶ完成に近くなってきたので、そろそろ公開かな?
まとめ
このように、施設のリニューアルも、ホームページのリニューアルも価値を上げないと、見た目だけじゃダメだって事です。
もう一度書きます、お客様から沢山来て欲しいなら、価値を上げないとお客様は増えません。
施設が奇麗だってのも、価値のうちですが、それほどポイントは高くありません。
スタッフの接客がいつ来ても素晴らしい。
施設内はいつも整理整頓され、ごみなども落ちていなくて一も綺麗。
食堂は季節限定の旬の美味しいものが沢山ある。
マッサージが上手
などが価値に属する部分だと思うのです。
つまり当たり前のことを、徹底的にやり続けることにより、価値も上がります。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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