2016.1.29(金)
純国産ATD-X 先進技術実証機がいよいよ飛ぶよ。
ATD-X 先進技術実証機、通称「心神」と言ってもご存じない方も多いと思います。
これは防衛装備庁と三菱重工+IHIが開発しているF3戦闘機の実証機です。
F1ではエンジンは外国製でその他は日本製でした。
しかし経験が浅く、あまり優秀な戦闘機では無かったようです。
ちなみにF1のFはfighter(ファイター)のFで自動車のフォーミラーのFではありません。
F2では、国内自主開発かアメリカの共同開発かもめた結果、結局アメリカのF16をベースに開発することになった経緯があります。
しかし、日本にとって戦闘機の自主開発は祈願もあったわけです。
もともと、F2の役割は支援戦闘機で花形ではないのです。
あくまでも、支援目的ですので 空対地、さらには空対艦攻撃を得意とする戦闘機なのです。
主力戦闘機は現在F15が担っていますが、近い将来F35に代わります。
F35と言うのはステルス戦闘機で、実際には見えるのですがレダーには鳥ぐらいにしか映らない戦闘機です。
現在、このステレル戦闘機を開発し実戦配備しているのは、アメリカしかなく、F22とF35も配備されていると思います。
ステレス機のF22と日本のF15が模擬戦闘したら、圧倒的にF22が強かったそうです。
それはそうですよね、現在の戦闘なんて肉眼で確認しているのはなく、レダーで確認してミサイルで攻撃するパターンが一番多いのでしょうから。
それが、相手がレーダーに映らないのでは話になりません。
そして、中国とロシアが試作機まで実施しまもなく量産機の一歩手前まで来ています。
だた、中国の場合はエンジンはすべてロシア製で、高度な技術が必要なジエットエンジンはまだ作れていないようです。
中国がステレス戦闘機を実戦配備した場合、領空侵犯も日常化してくるでしょうし、脅威となることも想定されます。
そこで、同じ技術を持つことにより、ステルス機発見のためのレーダーの開発や軍事的な抑止力が期待されているわけです。
今回、初飛行するATD-Xと言うのは、エンジンを含め丸ごと国産です。(部品の国産率は90%だそうです。)
以前初飛行して脚光を浴びたMRJのようにが以外から調達した部品を日本で作ったジェットと違い、今回はエンジンを含めほぼ全部国産です。
しかし航空産業は終戦後解体され、70年近くも閉ざされた世界です。
ロケット技術もそうでしたが、一流に追いつくにはやはり経験と時間がかかるのではないと思います。
最初から超一流のものが出来るとは言えないような気がしますが・・・
でもホンダのジェット機HondaJetのように燃費は15%もよく、室内は20%も広く価格は同じだそうです。
まあ、この場合はアメリカで作れたのでホンダが作ったアメリカ製のジェットと言えますよね。
最後に、ハヤブサが無事戻ってきた快挙に感動し、イプシロンが無事打ち上げされた姿に感動し、MRJが初飛行した時も感動した。
そんな気持ちにのこATD-Xはしてくれるのだろうか?
最後に、今回のモデルがそのまま戦闘機になるのではなく、その前のデータを取るための実証機ですから。
本格的にF3の計画ということになると、エンジンを含めて全く別物になるはずですが、そこまで行くの?
しかし、今回試しに作ったATD-Xは2月に初飛行するそうなので、期待してみてましょう。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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