2025.2.6(木)
この大雪は私には想定内でした。
昨日、あるネットニュースでは以下のような記事がありました。
新潟県の津南町です。現在、雪は落ち着いていますが、時折、ぱらぱらと舞うような雪が降ってきます。午前11時現在の積雪は2メートル78センチと、3メートルに迫っています。
津南町のアメダスのデータを引用していましたが、津南町のアメダス観測所は標高452mの高台にあります。ちなみに、津南町役場は標高241m、十日町市松之山支所は360mです。
本日の積雪は3メートルを超えていますが、寒波が続いてもさすがに4メートルは超えないだろう…と思いたいところです。ただ、自然相手なので仕方ありませんね。
今年の大雪予想は的中
実はこの状況、私は昨年9月の時点である程度予想していました。今年の冬(2024年末から2025年春)はどうなるのか?という問いに対して、
やや寒い冬になり、雪は平年か平年よりやや多い量になりそう
という見立てでした。北極振動が不安定で寒波が流れ込むと、日本海の海水温が例年より高いため、大量の水蒸気が日本海側に大雪をもたらす可能性がある—そうした予想がまさに的中しています。
大雪は災難だけ?
確かに、大雪は防災の観点から見れば心配事が多いです。雪崩などの災害が起こりやすいですし、昭和59年に清津峡で起きた大雪崩の災害も記憶に残っています。当時は5メートル以上の積雪があったと聞いています。
また、除雪作業は終わりが見えず疲労が蓄積します。まさに負のスパイラルといえます。しかし、この雪は春になると豊富な水資源に変わります。
大雪がもたらす恵み
近年、地球温暖化の影響で夏の猛暑が稲作に悪影響を与えています。しかし、十日町では大雪の年は豊作になる傾向があります。その理由は、雪解け水が山の上のため池に溜まり、それを田んぼに引くことができるからです。こうした田んぼを“天水田”と呼び、十日町の山間部には多く見られます。
当館も豊富な地下水をふんだんに利用しています。そのため、空梅雨でなければ、8月の渇水期にも今年は水の心配がなさそうです。そう考えると、大雪も悪いことばかりではありませんね。
美人林の楽しみ方
ついでにもう一つ。今年は美人林で残雪と新緑のコントラストを存分に楽しめると思います。ただ、最近は春先の気温が高いため、以前は5月の連休と新緑が重なっていたものの、最近では4月下旬から新緑が始まります。今年も早めに訪れるのがおすすめです。
2024年の参考記事「2024年 美人林の紅葉はいつがピーク?見頃を予想!」
大雪の話題から少し話が広がりましたが、自然と共に生きる私たちにとって、雪は災害だけでなく恵みももたらしてくれる存在です。これからの季節、豊かな水資源に感謝しながら春を迎えたいですね。
今回も最後まで読んでいただいて、有難うございました。
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